ムーンショット計画が作り出す身体機能
政府は2023年に掲げる政策の中で、ムーンショット計画を発表し
我が国発の破壊的イノベーションの創出を目指し、従来技術の延長にない、より大胆な発想に基づく挑戦的な研究開発(ムーンショット)を推進する国の大型研究プログラムです。
として9つの目標を挙げている。経済論からみたGAFAの急成長に踊らされたような内容であったり、具体的な目標設定がない問題はさておいて、
目標2に掲げられる、疾患の超早期予測・予防について。
がんや生活習慣病など多くの病気に悩まされる現代人において、調査や研究の結果からDNAによる疾病遺伝子の抽出が可能となり、病気になる前に将来どのような病気に罹患するのかがわかるようになった。
加えて、居住する環境や心理学的観点など、あらかじめ決まっているDNAとは異なる後天的因子(あとから決まる因子)の研究を組み合わせることで「病気が完成するまでのレシピ」ができるのである。
これと同様にスポーツでは、スポーツ遺伝子といって生れながらに持っている筋肉の組成やバランス感覚を調べることが可能だ。世界的にみても先進国では遺伝子検査によって行うスポーツを決定しエリート養成をする流れがある。
学校にバドミントン部しかないのでバドミントン部に入る。友達がサッカー部に入るから自分も入るというしがらみはなくなっていくらしい。
現実問題として、遺伝子検査に係る費用が高価であったり、検査できる機関が少ないこと、過去の膨大な調査結果(ビックデータ)を解析できる人材がいないなど、理論上可能であるが夢物語となっている。
病気にならないことはよいことだが、気が付いた時にはすでに遅い人間の人生というものはこれからも繰り返されるのでしょう。