ワークライフバランスの本当の意味
これから新社会人になる学生に「ワークライフバランスの重要性」をテーマにディスカッションする機会があり、多くの学生から
「会社はストレスがあるから、ライフとして趣味をもつことが必要だと思います。」
「ライフばかりを重視すると金銭管理が疎かになる。」
といった意見が聞かれた。
ワークライフバランスとは、厚生労働省による仕事と生活の調和(ワークライフバランス)憲章から引用すると
誰もがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たす一方で、子育て・介護の時間や、家庭、地域、自己啓発等にかかる個人の時間を持てる健康で豊かな生活ができるよう、今こそ、社会全体で仕事と生活の双方の調和の実現を希求していかなければならない。
とされている。
つまり、充実した仕事をこなすために自身の時間を充実させ、逆説的に示せば、自分の時間を有意義に使用できない場合、よい仕事もできないということになる。
私が思うワークライフバランスとは、
「何事にも本気で遊ぶ」
ということである。趣味を突き詰めるなら寝る時間を削ってでも時間を作るべきだし、借金してでも費用は捻出するべきである。このような取り組み方をしていると必ず同じ境遇の仲間やネットワークが生まれてくる。
その同胞や先人たちにより多くの意見をいただき、その経験をしっかりと踏み台にさせてもらうことでより高みへと目指すのである。
こういった取り組みは仕事を選ぶときも選んだ後も同じように向き合うことができるため、仕事はワクワクするような挑戦へと変わるのである。
ワークとライフに明確な境界線を設ける考え方もあるが、わたしは境界線を設けることはない。いわゆるワークライフインテグレーションというものだ。
仕事と遊びに別の顔をもってはいないし、それぞれで得たことは関連性をもってリンクしてくるものだ。
ワークライフバランスはよく、ワークとライフの天秤に例えられるが、ワークが重たくなれば、ライフを重たくしなければバランスはとれない。もちろん、重たくなったワークを捨ててしまうという手もないわけではないが。
仕事をするようになればなおさらストレス社会という表現が具現化してくることもあるが、学生の時から会社がストレスであるというイメージで就職するという悲しい現代を痛感する。やりたいことをする、やりたいことをみつけるために社会人になる、環境を変えていく希望をもってほしい。