スキャモンの発達曲線でみる子供のトレーニング
アメリカの医師であるスキャモンは成長段階を図のような曲線で描き、どの時期にどんか器官が成長するかを述べている。
この曲線は「神経型」「リンパ型」「一般型」「生殖型」に分けられている。
「神経系」の発達
脳・脊髄・神経を指し、一般的には運動神経を含む瞬発力やバランス感覚、視覚や聴覚などを示している。
6〜8歳でほぼ成長を完成させている。
「リンパ型」
主に免疫系を示しており、12歳頃にピークを迎え、以降低下してくる。
「一般型」
骨、筋肉、内蔵器などを示しており、12歳頃まで少しずつ増加するが、以降の思春期に急激に発達し20歳頃にピークを迎える。
「生殖型」
生殖器やホルモンの発達を示しており、14歳以降に急激な発達を迎える。
年齢に合わせたトレーニング構成
対象年齢に応じて、どの器官をターゲットにするかを考慮する必要があるため、たとえば小学生であれば標準身長や標準体重を維持している場合は、協調性やバランス機能を強化する必要があるため、様々なスポーツに取り組んだり、俊敏性を高めたり、集中して課題に取り組むことが神経型を強化することになる。
このため、過剰に筋力を強化したりするより遊びの中で体の使い方を覚える方がよい。できれば自重を使ったトレーニングが望まれる。